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お年玉・年神様の加護と恩恵 [年中行事]

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子供のころ、正月になると楽しみだったのが、お年玉。
現在は、新年を祝い、金銭などを子供に与える習慣になっていますが、もともとは年神様の加護や恩恵を願ったものです。

現在も、京都の桂川では、新年の朝に河原で石をとる風景が見られます。
これは車折神社に奉納するためです。


正月には年神様をお迎えするのですが、年神様は、異界であると同時に、神聖な場所である河原に新しく宿ると考えられていました。
このことから、年神様を迎えに河原に行き、神が宿るとされる石を持ち帰るのです。

その石は、近くの車折神社に供えます。
つまり、年神様の霊力を宿した石を神に供えることで神の加護を願い、また供えることで自分にも年神様の霊的な力が宿ると考えられていたわけです。


折口信夫的に説明すれば、「みたまのふゆ」
「みたま」とは霊魂・神霊であり、「ふゆ」は「振るふ」「触るる」などに通じ、その霊威に触れることによって、自らのみたまを奮い立たせること、その恩恵を得るということです。


お年玉は「年神様」の「魂(たま)」を意味します。

毎年やってくる年神様の霊力に触れ、その霊的な力を身につけることで、自らの力を更新して1年を健やかに過ごすことが、お年玉の起源です。



現在、車折神社では、その本来の意味が見えにくくなっていることが、少し残念ですね。




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